実身と写身

仮身(かしん)からアプリケーションを起動するとウィンドウが開きます。そのウィンドウの中には、その仮身が参照する実身(じっしん)の内容が表示されていて、編集することができます。

実身は“ディスク”という記憶装置の中に保存されています。ディスクは、電源を切ってもその内容は消えないで残っていますが、その内容を編集(修正)するには時間がかかります。

そこで文書の内容を編集するときには、ディスクの中の実身の内容をいったん“メモリ”とよばれる記憶装置に移して、その中で編集作業をします。メモリの内容は電源を切ると消えてしまいますが、高速に編集することができます。ウィンドウの中には、メモリの内容が直接見えていると考えてください。

文書の編集中は、ディスクの中の実身の内容と、ウィンドウの中の編集中の内容が一時的に食い違っています。文書の編集を終えるときはウィンドウを閉じますが、このとき編集に使っていたメモリの内容はすべてなくなってしまいます。したがって、編集を終えるときは、ウィンドウの内容を元の実身に保存して、ディスク内の実身を最新の編集結果に更新する必要があります

“メモリ”は、電源が切れると消えてしまう記憶装置です。編集中に誤って電源を切ってしまうと、せっかくの編集作業がすべて無駄になってしまいます。そこで、編集中は、ときどき編集中のウィンドウで、[保存]メニューの[元の実身へ]を選んで、実身を最新の編集結果で更新することをお勧めします。

ディスクに格納された文書を実身とよぶのに対して、ウィンドウの中の編集中の文書を“写身”(しゃしん)とよびます。

注意!:1つの実身を2か所から編集しない

同じ実身を参照する2つの仮身を作ることができます。それぞれの仮身からウィンドウを開くと、同じ実身に対して異なる2つの写身が存在することになります。ここでは、1つをA、もう1つをBとします。

写身Aと写身Bを別々に編集したあと、先にウィンドウAを更新して終了したとします。その次に、ウィンドウBを更新して終了すると、ウィンドウAでの編集結果はディスクからなくなってしまうことになります。

1つの実身を2か所から編集しない例

そこで、ウィンドウBを終了するとき、あるいはウィンドウBで元の実身へ保存するときには、以下のパネルが現れます。

保存パネル

ο[保存] (上の例では)後から閉じるウィンドウBの内容を実身に保存する。ウィンドウAの内容が保存された実身は廃棄される。

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