2014年12月5日

文字情報基盤とUnicode IVS/IVDに対応した
イントラネット用の漢字検索入力ツール
「超漢字検索 Web版」を新発売

ソフトウェアメーカーのパーソナルメディア株式会社(代表取締役:松為彰、本社:東京、電話:03-5759-8305、資本金 1,000万円)は、約18万字(*1)の読めない漢字や異体字をすばやく検索、入力できる文字検索ツールのWebアプリケーション対応版である「超漢字検索 Web版」を開発し、自治体、官公庁や法人のお客様向けのカスタム対応製品としてご提供を開始します(*2)。また、12月10日(水)~12日(金)に東京ミッドタウンで開催される「2014 TRON Symposium(TRONSHOW)」の当社ブース(ブース番号:B-5)にて、本製品のデモンストレーションを行います。

人名用の漢字には、簡単に読めない漢字や多くの異体字があり、名簿の作成や電子政府の端末操作などの場面では、これらの漢字や異体字を効率よく入力する必要があります。当社では、こういった用途を想定したパソコン用の漢字検索入力ツールとして「超漢字検索」を開発、販売し、Windows用、Android用、iOS用を合わせて10万人以上のお客様にご利用いただいてきました。

一方、最近の電子政府、電子自治体システムや、名簿管理機能を含む各種の業務システムは、Windows等の特定のOS上で実行される専用アプリケーション(ネイティブアプリケーション)ではなく、ブラウザから実行可能なWebアプリケーションとして構築されるケースが増えています。Webアプリケーションであれば、端末側の環境(OSなど)への依存性が少なく、パソコンやタブレット端末など幅広い機器からシステムを利用できるほか、端末へのプログラムのインストールが不要で、システムの変更やバージョンアップが容易といったメリットもあります。

このたび発売する「超漢字検索 Web版」は、こういったWebアプリケーションに対して、超漢字検索(文字情報基盤対応版)と同等の漢字検索機能を提供するソフトウェア製品です。人名などの漢字を扱うWebアプリケーションに、本製品の持つ漢字検索機能を組み込むことにより、読めない漢字や異体字を効率よく入力可能なシステムを構築できます。

本製品は、来たるべき電子政府時代の文字基盤として情報処理推進機構(IPA)が整備した「IPAmj明朝フォント」(*3)に対応しており、検索した漢字や異体字のMJ番号(MJ文字図形名)が取得できるほか、端末側にIPAmj明朝フォントがインストールされている場合は(*4)、IPAmj明朝フォントを用いた画面表示を行います。また、本製品で検索した漢字や異体字は、対応のない文字を除き、Unicode IVS/IVD(*5)による文字コードで表現されており、Unicode IVS/IVDに対応したWebアプリケーションとブラウザであれば、これらの漢字や異体字をそのまま扱えます。Windows 8以降やMicrosoft Office 2013などのUnicode IVS/IVDに対応した環境においては、コピー&ペーストの操作により、他のアプリケーションとの間でこれらの漢字や異体字を切り貼りすることも可能です。

2016年から実施されるマイナンバー制度の導入に向けて、人名用の漢字や異体字の管理業務の効率化、既存の外字の整理などが大きな課題となってきます。パーソナルメディアでは、「超漢字検索 Web版」に加えて、お客様の外字を含めて検索するカスタマイズ版の超漢字検索や、外字の同定、整理、変換を行うツールなど、ご要望に応じた多様な漢字ソリューションを提供していく所存です。

(*1)
「超漢字検索」で扱える文字は、大漢和辞典に収録されている約5万字のほか、住基ネット用の文字を含む多数の人名用異体字、変体仮名、中国簡体字や中国伝統字、ハングル、Unicodeに含まれる世界各国の文字や記号などを含み、その総数は186,487字になります。ただし、この文字数は、複数の文字コード規格に含まれる同一字形の文字を重複して数えています。同一字形の文字の重複を除いた場合の総文字数は、約10万字です(同一字形の解釈によりこの数は変動します)。
(*2)
具体的なご提供時期については、お問い合わせください。
(*3)
IPAmj明朝フォントは、経済産業省の委託事業である「文字情報基盤構築に関する研究開発事業」の成果として、IPAから無償で公開されている漢字の文字フォントです。「戸籍統一文字」の55,270字や「住民基本台帳ネットワークシステム統一文字」の19,563字など、約6万字の漢字を含んでいます。
IPAmj明朝フォント
http://mojikiban.ipa.go.jp/
(*4)
端末側のフォント環境が不十分な場合は、本製品の提供するWebフォントの機能により、端末側でもサーバー側のフォントを使って異体字などの漢字を表示できます。ただし、この場合はWebアプリケーションの他の機能(漢字検索以外の機能)についても、異体字などの漢字を表示するために同様の対応が必要となります。
(*5)
Unicode IVS/IVDとは、Unicodeにおいて漢字の異体字をコード化して扱うための規格です。異体字を示す字形の一覧がIVD(Ideographic Variation Database: 漢字字形データベース)として登録、公開されており、テキストデータ中の異体字の区別をIVS(Ideographic Variation Sequence: 異体字シーケンス)によって指定します。現在、IVDには、"Adobe-Japan1"、"Hanyo-Denshi"、"Moji_Joho" の3つのコレクションが登録されています。
本製品には、東京都中小企業振興公社の実施する平成26年度新製品・新技術開発助成事業の採択案件「異体字入力用の漢字検索ライブラリの開発」の研究成果の一部を利用しています。

図表

図1.
「超漢字検索 Web版」の画面例

「超漢字検索 Web版」の特長

  • 住民票管理、戸籍管理、会員名簿のデータベースなど、業務用のWebアプリケーションと同じ画面の中に、超漢字検索の漢字検索機能を組み込むことができます。端末側のOS環境への依存性が少なく、いろいろな種類の端末やブラウザから漢字検索機能を備えた業務システムが利用できます。
  • Unicode IVD の "Adobe-Japan1" と "Hanyo-Denshi" に加えて、2014年5月16日にリリースされた "Moji_Joho" コレクションにも対応しており、これらのコレクションで定義されたIVS(Ideographic Variation Sequence: 異体字シーケンス)を使って漢字を特定できます。
  • 情報処理推進機構(IPA)が整備した「IPAmj明朝フォント」に対応しており、検索した漢字や異体字のMJ番号(MJ文字図形名)の取得や、IPAmj明朝フォントを用いた異体字の表示が可能です。
  • 端末側に漢字や異体字のフォントをインストールしたくない場合は、本製品のWebフォントの機能により、サーバー側に置かれたフォントを使って端末側の漢字や異体字を表示できます。
  • クライアント/サーバーの構成になっており、漢字検索機能や漢字データベースはサーバー側に置かれているため、端末側には大きな負荷がかかりません。
  • 約18万字(*1)の漢字データベースを持っており、「渡邊」「渡邉」の「邊」や「邉」の異体字、「斎藤」「斉藤」の「斎」や「斉」の異体字、「葛飾」の「葛」の異体字など、人名や地名で使われる異体字も数多く収録しています。
  • 漢字の読みや画数はもちろん、部首や一部の部品、異体字、それらの組み合わせなどを用いた、直感的で分かりやすい操作による漢字の検索が可能です。

参考情報、リンク集

プレスリリース印刷用PDF


  • TRON は "The Real-time Operating system Nucleus" の略称です。
  • 超漢字はパーソナルメディア株式会社の商標です。
  • Windows, Word, Excel は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。その他の商品名などは、各社の商標または登録商標です。
  • 本資料に記載された製品の仕様、画面イメージなどは、発表日現在のものです。最終的に販売される製品では、製品改良などのために変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。ご購入の際は、最新情報をご確認ください。
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