プロセスの生成

C言語で記述されたアプリケーションプログラム実身を直接プロセスとして生成/実行します。

∇プロセスとスレッド

プロセス(タスク)はマシン本体で動く仕事の単位で、普通アプリケーション1つに相当します。マイクロスクリプト自身や、基本文章編集、基本図形編集、基本表計算など、1つのプロセスとして実行されます。

一方スレッドは、プロセスより小さい仕事の単位です。1つのアプリケーション(プロセス)の中で、複数のスレッドが起動することができます。

たとえば、ダブルクリック起動アプリケーションがマイクロスクリプトの実身をウィンドウに開くと、マイクロスクリプトのプロセスが生成されます。スクリプトの中で、EXECUTE文を使って手続きを並列起動すると、スレッドが生成されます。

PROCESS 〈プロセスID変数〉,〈実身指定〉【,〈起動メッセージ〉】

指定したプログラム実身をプロセスとして生成/実行します。PROCESS文で生成/実行したプロセスは、自プロセスの終了時に強制的に終了されません。

〈プロセスID変数〉

生成/実行したプロセスのプロセスIDを格納する変数です。

〈実身指定〉

生成/実行の対象とするプログラム実身を指定します。“仮身セグメント”、または“パス名”を文字列定数や文字列変数で指定します。“パス名”は対象の実身への経路を指定する以下の形式です。

†パス名は最大256文字までです。

【/】【〈実身名〉/】〈実身名〉

先頭に“/”がある場合は、システムのルートからの経路を示し、“/”がない場合は、自分自身からの経路を示します。〈実身名〉の直後に“ :〈出現順〉”を付けて同一の実身名の場合の出現順(0~)を指定することができます。

“パス名”中の“\”はエスケープ文字として使用します。“/” を実身名に含める場合には“\/”と記述します。“\”自身は“\\”と記述します。

〈起動メッセージ〉

生成/実行したプロセスに渡す起動メッセージを示す、文字列定数や文字型配列変数を指定します。

この起動メッセージは“ ”(空白)で区切られたパラメータ列として、起動されたプロセス側で以下の形式で参照できます。

†起動メッセージは最大256文字までです。

例: main(W argc,TC *argv[])

例: VARIABLE pid:I

PROCESS pid,"/SYS/XX/TEST","-p20 abcd"

◆同時に起動できるプロセスは最大16個までです。

PWAIT 〈プロセスID式〉【,〈終了コード変数〉】【:〈タイムアウト式〉】

プロセスの終了を待ちます。

〈プロセスID式〉

終了待ちの対象のプロセスIDを示す式です。対象となるプロセスは、PROCESS文により生成/実行したプロセスでなければなりません。

〈終了コード変数〉

プロセスからの終了コードを格納する変数です。通常は負の値により何らかのエラーが発生したことを示します。省略した場合は終了コードは廃棄されます。

〈タイムアウト式〉

プロセス終了までの最大待ち時間を示す式です。秒単位で0~86400(24時間)の範囲で指定します。省略した場合は永久に待ちます。

例: PWAIT pid

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